始めやすい俳句

世界で一番短い定型詩

五・七・五の17音節で構成される俳句は、最も短い詩といわれており、わずか17文字で自然や人生の機微、心情などを表現する魅力的な文学です。
一般的に小説などの文学は、小説家などプロが出版した書物を読むという鑑賞に比重が置かれますが、俳句は鑑賞するだけでなく、自分が作るという文学表現が楽しめるのが特徴です。
限られた文字数でいかに表現するか、慣れないうちは指を折りながら文字数を数えたり、あーでもない……こーでもない……と頭をひねりって句を作り出す苦労もあります。
しかし、日々生み出される俳句には、その人の人生の足跡がくっきりと刻まれた、貴重な文学作品となるのです。

誰でもすぐに始められるのが魅力

俳句に必要なものは筆記用具とノートだけです。
ノートに縦書きで、俳句を書き留めていきます。
句を書き溜めの専用の句調が市販されているので、それを使うのもおすすめです。
また大学ノートを使うのも手軽でおすすめです。

俳句はこのように筆記用具とノートがあれば、いつでもどこでも作ることができます。
手軽に、始められるのが俳句の魅力でもあります。

しかし、これらの道具は必要最低限のものであって、本格的に俳句を作るためには歳時記が必要となります。
俳句には季語を一つ入れるのが、一般的なルールです。
季語は、季節を表現する言葉です。
春・夏・秋・冬という言葉それ自体がすでに季語です。
また春なら入学式・暖か・菫など、夏なら土用・サングラス・パリ祭など、秋なら鰯雲・蟋蟀(こおろぎ)・桐一葉など、冬の場合は師走・ボーナス・コートなどなど……。
季語には非常にたくさんの言葉があります。
このため、今のシーズンにはどのような季語があるのかを調べるときに、歳時記が非常に活躍してくれるのです。

また、歳時記のほかに国語辞書も用意しておきましよう。
意外と意味を間違えて覚えている言葉が多いですし、漢字がわからない言葉もあります。
このようなときに国語辞書が手元にあると、すぐに調べることができます。

俳句の楽しみ方はいろいろ

俳句は自分一人で作句を楽しむこともできますし、他の人と楽しむこともできます。
カルチャースクールで俳句について学ぶのもおすすめです。

しかし、もっと本格的に俳句を作るなら、俳句結社に入ってはいかがでしょう。
俳句結社とは俳句を作る人たちの集まりで、主宰からの指導を受けたり、句会や吟行を行ったり、雑誌を作るなどさまざまな活動を行っています。
俳句結社のメンバーを同人といいますが、同人同士が切磋琢磨して
最も有名で歴史が古いのが、高浜虚子が起こしたホトトギスです。
現在、約1,000の結社があるといわれており、大勢の人たちが参加しています。

俳句結社ではなく同人会という集まりもあります。
こちらも俳句が好きな人が集まって句会などの活動をします。
俳句結社に比べて自由な気風のところが多い傾向があります。